戦略コンサルティング

EUDR・PPWR:規制への対応

EUDRとPPWRは、原材料と包装に新たな義務を課します。サプライヤーのトレーサビリティからパッケージの再設計まで、企業の規制対応を支援します。

EUDR & PPWR規則 (EU) 2023/1115 · 2025/40

背景

EUDRとPPWR

対象は異なりますが、考え方は共通する2つの規則です。いずれも中堅・大企業には2026年から適用され、焦点をサプライチェーンの上流へと移し、サプライヤーやパートナーからの検証可能な一次データを求めます。推計値だけではもはや十分ではありません。

そのため、対応はコンプライアンス部門だけの課題ではなく、購買の意思決定、サプライヤー管理、製品設計にまで関わります。

関係する部門
  • 調達
  • サプライチェーン
  • 製品開発

2026年に全面適用

PPWRは2026年8月12日から、EUDRは中堅・大企業に対して2026年12月30日から適用されます。

サプライチェーン上流への焦点

義務は、販売方法だけでなく、原材料や製品がどのように生産されたかによって決まります。

検証可能な一次データ

EUDRでは原材料の位置情報とトレーサビリティ、PPWRでは包装の組成とリサイクル性。いずれもサプライヤーから収集したデータが必要です。

02EUDR

EUDRとは何か、その仕組み

EU森林破壊防止規則は、2020年12月31日以降の森林破壊や森林劣化に関連する、または生産国の法令に従って生産されていない特定の産品とその派生製品について、EU市場への上市およびEUからの輸出を禁止しています。製品を最初に市場に出す事業者は、生産地の位置情報に基づくデューデリジェンスによって、これを証明しなければなりません。

関連法令
  • 規則 (EU) 2023/1115 EUDRを制定
  • 規則 (EU) 2025/2650 適用延期と簡素化(2025年12月23日公布)

対象範囲

森林破壊リスクの高い産品とその派生製品。

  • 牛
  • 木材
  • カカオ
  • 大豆
  • パーム油
  • コーヒー
  • 天然ゴム
  • およびその派生製品
2020/12/31基準日:この日以降に森林破壊された土地に由来する製品であってはなりません。
7対象となる産品(派生製品は附属書Iに記載)
位置情報デューデリジェンス声明で求められる生産区画の座標

リスクと罰則

EUDRに対応しない場合のリスク

上市の禁止

デューデリジェンス声明がなければ、対象製品の販売も輸出もできません。

税関での差し止め

当局は、声明の参照番号がない貨物を差し止めることができます。

EU域内売上高の最大4%の罰金

製品の没収や、公共調達・公的資金からの一時的な排除も科されます。

競争力の低下

位置情報やトレーサビリティのデータを持たないサプライヤーは、サプライチェーン全体を欧州市場から排除されるリスクにさらします。

私たちの支援

EUDR対応の支援内容

3つの支援領域を、個別にも、ひとつのプログラムとしてもご利用いただけます。

対象範囲とサプライチェーン上の役割の分析

企業のエクスポージャーと適用される義務を確認します。

  • CNコードと対象製品のマッピング
  • 役割の特定:事業者、川下事業者、または取引業者
  • 企業規模と適用期限の確認

サプライヤーのデューデリジェンスとトレーサビリティ

サプライヤーと連携し、原産地に関する検証可能なデータを収集します。

  • 質問票による位置情報データの収集
  • 原産国・サプライヤー別のリスク評価
  • リスク軽減措置の策定

声明の提出とモニタリング

義務の履行と規制の動向を継続的にフォローします。

  • 情報システムでのデューデリジェンス声明の提出支援
  • 川下サプライチェーンにおける参照番号の管理
  • 委任法、ガイドライン、国別リスク分類の最新情報の提供

サプライヤーからのデータ収集は ESG Supply Chain Analyticsで管理できます。

03PPWR

PPWRとは:EU包装規則

包装・包装廃棄物規則(PPWR)は、素材を問わず市場に出されるすべての包装について、設計、リサイクル性、表示、廃棄段階に関する統一ルールをEU全域で定めています。規則であるため、すべての加盟国に直接適用され、指令94/62/ECに代わるものです。

規則 (EU) 2025/40
  • 公布 2025年1月22日
  • 発効 2025年2月11日
  • 全面適用 2026年8月12日

発生源での廃棄物削減

包装の重量、容積、空間の最小化。

再利用の促進

特定の包装カテゴリーにおける再利用・詰め替えの目標。

高品質なリサイクルの確保

リサイクル性の等級と再生材含有率の最低基準。

拘束力のある目標

1人あたりの包装廃棄物の削減

2018年の値を基準にEUレベルで定められた目標であり、今後数年間の設計・調達の方針を左右します。

−5%2030年まで
−10%2035年まで
−15%2040年まで

リスクと罰則

PPWRに対応しない場合のリスク

上市の禁止

リサイクル性の最低基準を満たさない包装は販売できなくなります。2030年から70%、2038年から80%。

使い捨て・過剰包装の規制

特定の使い捨て形態、空間比率、見かけの容量を大きくする包装に制限が設けられます。

行政罰

包装、文書、表示の不適合に対する罰則は各加盟国が定めます。

入札・公募からの排除

調達や取引におけるESG基準により、不適合または文書化されていない包装は不利になります。

適用対象
  • 製造業者
  • 生産者
  • 輸入業者
  • 流通業者
  • 物流事業者
  • HORECA(ホテル・飲食業)
  • 中小企業も対象

私たちの支援

PPWR対応の支援内容

現在のパッケージの現状把握から、包装のサステナビリティ戦略の策定まで。

パッケージの分析とギャップ分析

使用中の包装を規則の要件に照らして評価します。

  • 形態、素材、サプライヤーの棚卸し
  • リサイクル性と再生材含有率の評価
  • 不適合箇所と優先課題の特定

統合的なサステナビリティ戦略

規制対応を製品改善のプロジェクトへと転換します。

  • 包装のリニューアルと再設計
  • 再生材の調達
  • LCAおよびカーボンフットプリントとの統合

規制モニタリングと文書作成支援

委任法の動向に合わせて企業をサポートします。

  • 適合宣言書と技術文書
  • 統一表示の要件
  • 委任法とガイドラインの最新情報の提供

FAQ

よくある質問

EUDRとPPWRについて、企業からよく寄せられるご質問です。

EUDRは、森林破壊のない製品に関する規則 (EU) 2023/1115で、規則 (EU) 2025/2650により改正されています。2020年12月31日以降に森林破壊・劣化した土地に由来する、または生産国の法令に従って生産されていない牛、木材、カカオ、大豆、パーム油、コーヒー、天然ゴムおよびその派生製品について、EU市場への上市と輸出を禁止しています。
デューデリジェンスの義務は、対象製品を最初にEU市場に出す事業者に課されます。適用日は、中堅・大企業が2026年12月30日、零細・小企業が2027年6月30日です(EUTRの対象となっている木材製品を除く)。
2025年の改正により、デューデリジェンスは免除されましたが、上流のサプライヤーから受け取った声明の参照番号を収集・保管する必要があります。中小企業に該当しない川下事業者・取引業者は、EUDR情報システムへの登録も必要です。
包装および包装廃棄物に関する規則 (EU) 2025/40で、2025年1月22日に公布、2025年2月11日に発効し、2026年8月12日から全面適用されます。EU市場に出されるすべての包装について、設計、リサイクル性、再生材含有率、再利用、表示に関する統一要件を定めています。
はい。PPWRは指令94/62/ECを廃止します。指令とは異なり、規則は国内法への置き換えを必要とせず、すべての加盟国に直接かつ同一に適用されます。
EUDRは、対象製品をEU市場に出す、または輸出する企業が対象で、サプライチェーンの川下で事業を行う企業にはより軽い義務が課されます。PPWRは、製造業者、生産者、輸入業者、流通業者、物流事業者、HORECAなど、中小企業を含む包装チェーンのすべての事業者に適用されます。食品、家具、ファッション分野の多くの企業は、両方の規則の対象となります。

EUDR・PPWR

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